建築確認が下りると、長期優良住宅申請に入りますが申請は、施工会社で行うので特にやることがありません。
一戸建てを建てる人の場合に土地を買って建てる人もいますし、今ある建物を解体して新しく建て直す人もします。
わたくしは、建て直す方です。建て直しの場合は、色々な手続きを行う必要があります。しかもその手続きは、解体に伴うもので普通の引っ越しとは、異なる手続きとなるのであわせてご紹介いたします。
また実際に解体中に発生したトラブルもあり、ご紹介いたします。
引っ越しと解体、各種手続きについて
ギリギリに各種手配をする方がいますがその場合、工事に影響が出る可能性があるのでしっかりと調べて時間に余裕をもって行動することをお勧めいたします。
一般的に建て替えの場合、下のようになります。
- 仮住まい先を探す
- 解体日の日を決める
- 仮住まいを決める
- 引っ越し日を決める
- 電気・ガス会社に引っ越し・建て替えに伴う手続きを行う。
- お引越し
- 電気メーター・ガスメーターの撤去
- 解体スタート
仮住まいについて
仮住まいについては、建て替えの期間だけとなりますが、普通のお引越しと同じようになります。
解体日の決定について
解体日の最終決定は、解体業者の予定次第という側面がありますが、『解体したけど建築確認が下りずに計画通りの家が建てられない』という事態だけは、避けたいものですので、建築確認が下りてから解体した方がいいのですが、建築確認が下りてから解体日等を決めていくと仮住まいの契約にかかる時間等を考えると、建築確認が下りてから1か月程度考えた方がいいかもしれません。また、解体後のスケジュールもあるので、解体完了から着工まで期間が空いたりすることも考えられます。
今回は、ハウスメーカーに施工を依頼しておりますので、建築確認においてある程度の事前確認等も行っており、『建築確認申請』を行ったタイミングで『解体日ほぼ決定』となりました。事前にこれぐらいに建築確認を出したいという事も決まっていました。
建築確認は、審査に約3週間程度の期間を要します。今回は、解体業者の予定もあり、最終的に、『建築確認がおりて約1週間後』に解体開始という予定で、建築確認が下りたら、解体日確定となりました。
引っ越しの日程と電気・ガスの手続きについて【最重要】
解体日がほぼ決まったら、引っ越しの準備となります。
ここで重要なのは、解体日と引っ越し日の関係です。引っ越しした翌日に解体することは、できません。
仮住まいで発生する費用を抑えたり、様々な理由で引っ越し日と解体日の間を短くしたいと思いますが『ガスと電気』の関係で難しいのです。
①解体日(今回は、月曜日でした。)の前までに電気とガスのメーターを撤去する必要があります。つまり、解体日前日までにメーターを撤去することとなります。
②メーターの撤去は、平日のみ。各会社によって対応が異なると思いますが、『関西電力』については、『平日』です。つまり、解体日が月曜日なので金曜日が最終のメーター撤去日となります。『大阪ガス』については、『土曜日に可能』でした。
③メーター撤去の前日までに利用停止。メーター撤去する時ギリギリまで利用することができません。
※水道については、解体時使用して、施主の負担となります。
引っ越しの日程について
今回は、解体日が月曜日であるため、最短で以下のようになります。
逆にご紹介します
- 月曜日・・・解体日
- 日曜日・・・(からっぽ)
- 土曜日・・・ガスメーター撤去最終期限(大阪ガス)
- 金曜日・・・電気メーター撤去最終期限(関西電力)
- 木曜日・・・電気利用停止最終期限・お引越し最終期限
つまり、解体日が月曜日の場合は、4日前の木曜日が最終の引っ越し期限です。※電気は、終日利用をもって停止できます。ガスは、日中の立ち合いで停止です。
引っ越しにかかる時間にもよってくると思いますが、最終期限としては、こんな感じです。
様々な状況が考えられますのでもう一つアドバスすると【エアコンの撤去時、電気が原則必要】です。エアコンが古くてこれを機に捨てる場合があると思います。引っ越ししてからエアコン撤去しようとすると【冷媒ガスを室外機に閉じ込める】時にエアコンを動かす必要があり、困ることになります。
解体時の電気に関する手続きについて(関西電力)
今回、紹介するのは、『関西電力』でのお話です。他も同じと思いますが・・・
関西電力の場合は、解体の二週間前までに連絡をする必要があります。
連絡先は、電気の利用明細などに表記してあるフリーダイヤル(0800-777-8810)です。時間は、平日のみで9時から18時です。
関西電力の場合は、『解体』である旨を伝えると『電気の利用停止』と『電気の引込線および電力量計を撤去』の手配をしてくれます。
上にも書きましたが、解体前の平日にメーターを撤去して、その前日までが電気の利用停止日です。電気については、停止日に終日利用も可能です。
ちなみに、なにかあった時の為にメーターの撤去をギリギリでそれに伴い利用停止もギリギリでと考える人もいると思います。メーターの撤去については、ギリギリにしても利用停止は、ギリギリでなくてもOKでした。引っ越し日に利用停止にして、メーターを撤去まで期間があってその間も電気を使用することは、可能とのことでした。多少使う事があったとしてもたかが知れているし、料金の請求もそれぐらいなら無いそうです。
関西電力の場合、電気メーターの撤去の時の立ち合いは、不要とのことでした。
ガス管撤去と同じ日にしたので、偶然そのタイミングで関電も来たので写真を撮れましたが作業時間10分もかかっていないかも・・・
解体時の都市ガスに関する手続きについて(大阪ガス)
今回、紹介するのは、『大阪ガス』でのお話です。他も同じと思いますが・・・
大阪ガスの場合は、いつまでに連絡をするようにと記載等がありませんが、ある程度の時間的余裕をもって連絡してあげてください。
連絡先は、2か所になります。
まず、利用停止の手続きです。これは、大阪ガスの利用明細のお引越し等の手続きに該当して『(最寄りの)●●ガスセンター』で受け付けてくれます。最寄りのガスセンターで大阪ガスのお客様センターより電話がつながりやすいです。
ちなみに、最寄りのガスセンターが対応するという事で、利用停止は、朝電話したらなんと当日できました。さすがです。ちなみに立ち合いが必要です。
ただ大阪ガスの場合、解体に伴う、ガス管・ガスメーターの撤去については、別途連絡が必要とのことでした。
大阪ガスのお客様センターの番号に電話するように最寄りのガスセンターに言われたのですが、電話すると別のところに転送されました。
ガス管・ガスメーターの撤去については『ガス導管ダイヤル(0120-544-209)』に電話するようになります。こちらは、平日と土曜日9時から19時、日曜日9時から17時で受け付けてくれます。
上にも書きましたが、解体前のメーターの撤去が必要で土曜日が最短でした。
立ち合いが必要で9時から12時または、13時から17時の時間枠となっています。
立ち合いといっても基本的にみているだけです。最後にサインして【ここにガス管を切断して埋まっていますよ】という書類を渡されて終わりです。最後までいなくてもいいそうです。
それにしてもガスメーターが簡単に外れましたよ。ガス管の深さって基礎のすぐ下というものちょっと驚きでした。時間は、最後まで立ち合っても1時間かからないぐらいでした。ただ、基礎やコンクリート部分壊したわけではなく、スコップで掘っただけなので早かったのかもしれません。
解体開始 しかし トラブル発生
解体における基本事項・常識
建て替えの場合は、解体から始まりますが、ハウスメーカーで建築する場合、ハウスメーカーで手配等をしてくれますが、基本的に【別】という取り扱いです。ハウスメーカーは、【仲介窓口】という位置づけです。
解体時の立ち合いの必要性は、ありません。ハウスメーカーの人は、基本的に来ません。いろいろと思い入れのある家の場合は、ご家族で見守ったり・・・することがあるかと思いますが・・・。
ひとつ疑問になったことがありましてそれは、【鍵】です。引っ越しから解体まで日があったので念のため、戸締りは、通常通りしっかりとしておきました。特別厳重に外から入れないようにしていた家ではありませんが、玄関には、鍵をかけて、一階の小窓は、侵入防止の柵を設けて、大きい掃き出し窓は、雨戸を閉めて・・・。ハウスメーカーの人に言ったら、『解体になるので大丈夫です。』と言われ、どうやって入るのか?最初は、屋根瓦から外すものなので、屋根から入るのかなぁって思っていました・・・。
解体開始
解体業者の方は、朝何時から来るのかわからなかったのですが、外もフェンス等もあり、中に入らなくてもやることがあったので10時ぐらいに現場に行きました。
すると、鍵がいらない理由がわかりました。
壁が無い!!!!ということで壁を壊して中に入ったということです。さすが解体です。
ちなみにここのキッチンがあったところで1間サイズの腰高窓があった場所です。なので柱が入っていない場所ということでここを開けたということです。
下の写真は、作業開始4日目午前です。残り1/8って感じです。晴れの日が続いたのでスムーズでした。
解体6日目にトラブル発生
作業開始5日目で上物は、なくなり、6日目に基礎の解体に入りました。この6日目にトラブル発生となりました。解体業者からハウスメーカーに話が行ってこちらに話が来たのは、6日目の夕方でした。幅50センチ程度で長さ1メートル程度で深さ1.8メートルぐらいまでコンクリートの塊があるとのことでした。すぐに連絡くれたら駆けつけることもできたかもしれませんが、この土地の水位が1.5メートル程度なもので深さ1.8メートルだと当然ですが水が出てきます。ということで解体業者が確認したのちすぐに埋め戻したのでした。そして翌日解体は、お休みの日でしたが急遽現場に確認に行くことに・・・
解体トラブル 埋設物の正体は?? コンクリート製の浄化槽??
埋め戻していて、解体業者がお休みだったのでわかりにくいのですが地表からすぐ下にコンクリートの塊があります。緑色の管の下です。
現在取り壊している建物の外壁の外側になります。業者の話では、もしかしたら、『浄化槽』ではないか??といわれました。浄化槽は、昔、水洗トイレになる前の時代のもので汲み取り式トイレいわゆるボットン便所というもの跡ではないか?ということをいわれました。近年だと、コンクリート製の浄化槽は、無いようですが、昔は、あったそうです。
一代前の親によると、現在取り壊している建物は、築45年程度のもので建築当時から水洗トイレだったとのことです。たた現在取り壊している建物の前の建物は、昭和1年建築で昭和50年頃に建て替えていますが昭和35年か40年頃、今から55年~60年前に浄化槽をコンクリートで作ったと記憶していました。
そのことからこのコンクリート正体は、昔のコンクリート製の浄化槽でほぼ間違いないということとなりました。ただ、現在取り壊している建物に建て替えることになぜ浄化槽が不要になったのにも関わらず撤去しなかったかは、不明です。祖父母世代は、真実を知っているはずですがもういませんので、誰にも分りません。
追加解体 コンクリート製の浄化槽の撤去費用は???
解体は、基礎を含む上物だけです。
解体の契約としては、妥当な物事で埋設物は、追加別途費用が掛かります。
基本的に、私に選択肢は、ありません。
新しく建築する建物に干渉しなければ、そのまま負の遺産を残すことも出るのですが、どうしてもこの上に新しい建物本体が乗ってくるので撤去が必要です。ちなみに、埋設物が深くまである場合で、地盤改良地点に干渉しなければ、ある程度の深さまでを撤去して後は、そのままという選択肢もないこともありませんが深さ1.8メートル程度なので撤去できるだろうとのことでした。
気になるのは、その追加費用です。一般家庭にしては、大きめのコンクリート製の浄化槽ですが10万ぐらいかかるとのことでした・・・
解体は、実働8日+お休み2日で終わりとなりました。
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